ネバーエンディング・ストーリー
ネバーエンディング・ストーリー
THE NEVERENDING STORY |
DIE UNENDLICHE GESCHICHTE
1984 西ドイツ/イギリス ネバーエンディング・ストーリー/バレット・オリバー |
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監督: ウォルフガング・ペーターゼン
製作: ベルント・アイヒンガー
ディエテール・ガイスラー
原作: ミヒャエル・エンデ
脚本: ウォルフガング・ペーターゼン
ヘルマン・ヴァイゲル
撮影: ヨスト・ヴァカーノ
特撮: ILM
音楽: クラウス・ドルディンガー
出演: ノア・ハサウェイ
バレット・オリヴァー
タミー・ストロナッハ
モーゼス・ガン
パトリシア・ヘイズ
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「U・ボート」のW・ペーターゼン監督が多額の製作費をかけ、ミヒャエル・エンデの原作を映画化したファンタジー大作。
いじめられっ子の少年バスチアンが古本屋で手にした一冊の本。
それは空想の国を舞台にした冒険物語だったが、いつしか不思議な力に導かれバスチアンは本の中の世界に入っていった……。
アメリカ製では味わえない素朴なSFXや実物大のクリーチャーなどが印象的で、犬の顔をした竜ファルコンはその中でもスター性を持ったキャラクターだった。
現実と空想世界、ふたりの主人公に扮したB・オリヴァーとN・ハザウェイも好演、お姫様役のT・ストロナッハも愛らしい。
好評につきシリーズ化されたが、原作あるいは第1作の持ち味を活かした続編は造られていない。
★★★★★★★☆☆☆
いやぁ・・久々に童心に帰りました。
私はジャンルではSFとサスペンスが好きなのですが、
SFはどんなものでも見てみようと思いまして、
この大ヒットしたのに売れすぎたということで敬遠していた作品、
ようやく見ることになりました。
SFの中でも敬遠しているいわゆる被り物(爆)それもファンタジーなのですが、
やはりスターウォーズのEP3を見てからもうだいぶ慣れました。
ロードオブザリングを見終えたということもありますね。
根本的には自分探しの旅、子供編なのですが、
80年代ということもありどこか設定が懐かしいですね。
スピルバーグ映画のお決まりパターンを見ているような・・
絶対片親で子供はいじめられっこでそこに秘密の冒険が待ってる。
私がこういうお決まりの筋に弱いのも自分自身が片親だからかも・・
あと、犬とかが出てくるともうスピルバーグ映画なんですが(苦笑)
兄弟のいない一人っ子というのはある意味すごい。
普通このての子供向きのSFならば仲間や兄弟がいるもんなんですが・・
本の中に入ってゆけるということに気づいた主人公は、
それがもう物語の後半に差し掛かっていることに気づく。
この製作年からしてこのアイデアは面白い。
現実的に考えるならば本は夢の世界ですよね。
だからどこかで見た読んだ本の世界の仲間たちがそこに居る。
その世界を描いた最初の作品が「オズの魔法使い」です。
大人がなくした世界を子供だから見ることができるという夢の再現。
けれども大人だって時々時間旅行に夢の中で行けるときがあると思いたい。
本の中で冒険が始まり読んでいた少年がその主人公の存在を知る。
まさに私の夢中で読んだ「ソフィーの世界」ではありませんか!
映画化はされましたが、この
作品は大失敗でした。
不思議の国のアリスのような世界で(私は誰?)というのがテーマ。
読みながら哲学のお勉強もできます。
そして本の中から主人公が助けを求める。
主人公は読み手であるあなた。
本の中の私・・終わらせようとしているのは書き手。
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ネバー・エンディング・ストーリーのエンディングが気に入らないと、
特に原作を読んだファンが言います。
私はこのラストでむしろよいと思うほうです。
なぜならあくまでもこれは、
子供の心を失ってはいけないという前提ではありますが、
高尚な大人が見た警告映画ではないのです。
知識や経験は大人のほうがあるけれど、
子供ならこのラストが悪気がないと逆に思うのです。
原作がどうあれ私はこれでよかったと。
確かにあの犬の顔をした竜に乗り現実世界で選んだ復讐という行動は夢はありません。
そう思えたのも、
バンデットQというテリー・ギリアムのよく似た冒険映画を見たからです。
このエンディングのほうがさらにブラックですから(爆)
子供は純粋で無垢。
しかしそれを神格化してしまうと逆に危ない世界になりませんか?
子供は無垢だから正直である。
その世界が理解できるのも私が大人だからかもしれませんね。
バンデットQ-Magical ed.-/ショーン・コネリー
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