桜さんの映画鑑賞日記 -115ページ目

グリーン・マイル

★★★★★★☆☆☆☆

1999年 フランク・ダラポン監督。
劇場にて。スティーブン・キング作って、ホント趣味が悪い。
それが売りで、また楽しみで観るんだけどね。
二回見ようとは思わないくらい、テーマが重いです。
SFとも、ホラーとも取れる、重苦しさ。

作品内容は全く違うけど、(カッコーの巣の上で)を思い出した。
トム・ハンクスは苦手なんですが、よい映画ばかり出てるから仕方ない。
じゃあこれも、よい映画?よい映画でしょう。
後味最高に悪いけど。
あの、ねずみに泣いちゃいました。

ネタバレ
トム・ハンクスと一緒に、永遠の命を与えられてしまった、老いたねずみ、一瞬若き日のトムが映ります。
さっき終わった画面なのに、これから延々と背負っていくのか・・
哲学をファンタジーにしてますが、本で読むのとどちらが暗いのか・・
あと、死刑執行のあの、電気椅子。夢に出てきそうだった。




タイトル: グリーンマイル

ニュー・シネマ・パラダイス

★★★★★★★★★★

1989年 ジュゼッペ・トルナトーレ監督。
完全版を観ました。これは、ラストがいいです。
中だるみの感もありますが、これと同じ、中だるみが一気にラストで押し寄せてくるラストに、(リバー・ランズ・スルーイット)(追憶)などがあります。
もっとも、この作品が一番、後味がよいのですが。
いろんな感動の仕方がありますが、私にとっては、家族愛でしょう。
会おうと思えば合える距離なのに、一番遠い故郷。帰ってきても、子供部屋のままで待っていた母。
何も変わらないもの、変わっていくものたち。

(海の上のピアニスト)も期待して見ましたが、裏切られました。
ラストにすべてを壊しちゃいけない。ていうか、この作品が素晴らしすぎ。
最後の映画館で流れる映画の切れ端は、その映画をリアルタイムで観た年代の方なら、さらに感動できると思う。
この作品は、この監督そのものなのでは?観終わったあと、素直に泣けました。人生って悪くないよと、老人のように微笑んでいました。



タイトル: ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版




タイトル: ニュー・シネマ・パラダイス 15周年メモリアル・コレクション

ゲーム

★★★★★★★★☆☆

1998年 デビット・フィンチャー監督。
ラストも筋も聞いてたりして知ってたのに、十分怖かった。
なんだそういう落ちなのか、でも見てみたいと

観たのですが、精神に来ます。昔観た、世にも不思議な?奇妙な?
シリーズの中にこんな筋があった。
何が怖いかって、なかなか
人間味を戻さない主人公。あれは、お仕置きです。
目が覚めるのが遅い。
業が深いのね。まさかあの、シーンまで続くのかと。
ネタバレ
あれ、飛び降りなかったら、落とされるんでしょうか??
ヨハネの章に気づくのが遅い・・
オチがわかっても腹はたたなかった。
知ってたし、それを望んでました。
サスペンスだけど、それだけじゃあない、結構深い映画ですよ。
満点を上げたかったけど、あまりにしつこいので。
私は、オチを知ってて観たのを後悔してなく、オチを知らなければ・・
腹を立てていたでしょう。
後味が悪いようで良いようで、兄弟の両方の気持ちになりました。
でも結局この監督の作品は、ほとんど後味が悪い。
やっと全作見れてうれしい。
サスペンス大好き、薄暗い画面、階段の抜け撮り、
もしかしたら古典的で正統派のサスペンス監督かも。



タイトル: ゲーム

マイケル

★★★★☆☆☆☆☆☆

1996年 ノーラ・エフロン監督。
この監督は、ユー・ガット・メール他、トム・ハンクス&メグ・ライアン作品で有名な、
恋愛コメディ専門監督である。
めぐり逢えたら、恋人たちの予感・・絶対見たくない!!
トラボルタが天使になる役で、ロード・ムービーっぽい作りで、
コメディの要素もちりばめた、心温まるお話である。
・・だめだ!まだ、スピルバーグの作品ならこんなに恋愛チックにはならず、
子犬や子供で和むことが出来る。
それも時には必要なジャンル。
トラボルタの映画ばかり見ていく途中に、なぜか観た人に受けがいいこの作品を外せない。
だまされたと思って観たが、実は二回目だったことさえ忘れているほど印象がない。
恋愛小説家くらいよい作品でなければ、フジテレビのドラマのほうがまし。
それにトラボルタは絶対、フェイス/オフだよっ、パルプだよっ!
ああ、でもこの監督、ラッキー・ナンバーまで作ってた!
これもトラさんだから見るのか・・
てことで、いくらかわいいお話でも、人選ミスだから、ロビン・ウイリアムスでどう??



タイトル: マイケル

ブロークン・アロー

★★★★★★☆☆☆☆

1996年 ジョン・ウー監督。
トラさんかっこいい悪役でした。
でした・・過去形!
なんなのあのラストは・・?
ほんとは★ふたつにしたいんだけど、トラボルタがあまりに悪役がうまいので。
この悪役、同じ監督だからか、フェイス/オフがだぶる。
笑いながら切れてる演技。同類!?
で、ゲイリー・オールドマン、ブラピも好きよ。
けど、このての悪役は、シリアスでなく、コミカルになるのかね。
ところで、クリスチャン・スレーターは(いたの?)この映画に限らず、影薄いよ・・
この映画は、後半、初期のスピルバーグ映画を観てるようだった・・
ハリソン・フォードを思い出した。あのラストはいったい・・??
しつこいけど、ほんとは★ふたつ。



タイトル: ブロークン・アロー

フェノミナン

★★★★★★★★☆☆

1996年 ジョン・タートルトーブ監督。
この映画は、SFではありません。
これは(やばい)・・私はこの映画を観たあと、しばらく放心状態になりました。
それも、二、三日・・満点をあげたいくらいよい映画です。
が、見る前に、あらすじとラストを調べてしまった!
何たる馬鹿!!
おかげで、いろんなサイトで高評価がつき、(泣ける)と言われてたのに、泣けずじまいで逆に深く重い映画になってしまった・・
これをまだ見てない人は、絶対何も知らないで観たほうがいい。
同じ過ちを前、シックスセンスでやり、泣けなかったから(全然似ていません、念のため)
何も知らなければ、爽やかに感動できます。
トラボルタの映画の中で、1,2の出来かも?わたし的には3番。
本当に存在感あります。
それがリアルで、まるで自分の身近な人のように感じられ、怖くて寂しくていとおしかった。
心から人を好きになりたくなる映画。
音楽も有名な、クラプトンの曲です。
結構哲学的なファンタジーです。泣こうとかかまえてたら、覚めた目で見るから泣けないかも?
いやあ、でもうまいよ、トラさんは・・
こんな役もできるんだから。
脚本もう少し練れば、アカデミーレベルかも。



タイトル: フェノミナン

X-Men

★★★★★★☆☆☆☆


2000年 ブライアン・シンガー監督。
採点甘め。このての映画は苦手ですが、監督が(ユージュアル・サスペクツ)のブライアン・シンガーなので観ました。
監督で選んだのではありませんが、あの映画を作った人がこの映画ならどうなるんだろうと。
さすがに丁寧に真面目に作られており、バットマンなどのアメコミとは違うようです。
ただ、あまりに真面目で、あんまり面白くなかった。
馬鹿っぽいマンガちっくなところもほしかった。
評価は、少女役(触ると死ぬキケンな力、それだけじゃないけど)が、ホラー映画のヒロインみたく好感の持てる演技。
そして、車椅子の爺さん(善玉タートルの親玉?)が、すごくよい。
この人が居ることで、アメコミSFながら評価します。
全体としてはよく言えば丁寧な作り、悪く言えばキレがいまいち。
2のほうが面白いようなので、期待します。
ヒュー・ジャックマンは、絶対ソード・フィッシュのほうがよい!!




タイトル: X-MEN〈特別編〉

スティング

★★★★★★★★☆☆

1973年 ジョージ・ロイ・ヒル監督。
買いましたよ。
ほとんどの逆転サスペンスの元になった、有名な名作を今頃観ました。
思わずニヤニヤって感じの、コメディの要素もある、大変おしゃれな映画と思います。
ただ・・私がこれを初めて見るのが遅すぎた。
つまり、ぱくってる今どきの二転三転サスペンスたくさん見すぎた。
そして、私は有名な二人を知らない。
レッドフォードは、追憶しか観たことがなく、ニューマンにいたっては、コレがなんと初めて!
この二人もさすがですが、悪役の、ロバート・ショーの演技が気に入り、これは、オーシャンズ11のアンディ・ガルシアとは格が違うと感心。
ゲームのようなエンディングも、こっちを先に見ればよかったと。
ただ、この映画は、趣味が良いので、後味がいい。
難を言えば、レッドフォードが気にかける彼女との間やあらゆる経緯がわりと、事務的に紙芝居のように運ぶのは、感情移入は出来なかった。
レッドフォードはやはり、ブラピ似と確認できたし、ニューマンがセクシーでした。
列車のシーンや場外馬券バーと、楽しかったです。
場所は色々変わりますが、ホント紙芝居のような作りで、コレは舞台的だと思いました。



タイトル: スティング

マジェスティック

★★★★★★☆☆☆☆

2001年 フランク・ダラボン監督。
採点甘め。ジム・キャリーの演技に加点、脚本減点。
都合のよい筋と2時間半の長さが苦にならなかったのは、ショーシャンクの空にの監督だから。
映像の温かさ、音楽(ずっと流れてる)、この人は、本当に映画的な監督と思う。売れっ子スピルバーグの昔を見るようだ。
(音楽と映像で豊かな感動)だがこれは、共感できなかった。
映画脚本家が赤狩りの名目で阻害され、運転中川へ転落記憶を失う。
町の人は彼を戦死した英雄と間違い彼も暮らす。
家は映画館と好都合な設定。上映中の自分の映画で記憶が蘇る。
現実にあった赤狩りを元にしているのに、その現実性がない。
コレだけ長い作品だからそのメッセージをもっと。
実はそれが本題なのに、おとぎ話のような作りにしてるから、説得力がない。バックトゥザフューチャー(特に3)、ニューシネマパラダイスを足して、法廷劇にしたような感じ。
いや、ほんとによく似てた。
交渉人の議員が出てたな。

ネタバレ
ラストの、(おかえりわが息子)と、出迎える町の人々はお決まりだがよい。
彼は、間違われた男を演じなくても、迎えてくれたのである。
欲張りすぎてピントが・・



タイトル: マジェスティック 特別版

グレムリン2/新・種・誕・生

★★☆☆☆☆☆☆☆☆

1990年 ジョー・ダンテ。
見るんじゃなかった・・グレムリン1の方は、それなりにメルヘンしてたところもあり、気持ち悪いところも許せたけど・・
なにコレですね。
まず、主役ふたりが、かわいくなくなってる。
人気のフィビー・ケイツより、ザック・ギャリガン(男の子の方)いや、1では、かわいかったんです。
ストーリーも、見ていて頭が痛くなりそうなほど、さらにやつらは(グレムリン)新種になり、エスカレート。
テーマ曲もテクノっぽくなってる・・
そして、最大に不満だったのが、ギズモ(変身前のかわいいやつ)が、かわいくなりすぎてかわいげがない!
最初から営業スマイルはよせ!
1のギズモは、いたずら坊主のきつい顔が、オドオド泣き顔になり、かわいかったのに・・



タイトル: グレムリン 2 - 新・種・誕・生 - 特別版