桜さんの映画鑑賞日記 -116ページ目

ミッドナイトクロス

★★★★★★★★☆☆

1981年 ブライアン・デ・パルマ監督。
主役のふたりは、(キャリー)で、共演していたトラボルタとナンシー・アレン。
彼女はデ・パルマの妻。
もちろん、キャリーは同監督作。
このミッドナイトクロスは、トラボルタファンの、タランティーノが前回来日したとき、各ビデオ店に必ず置いておくべき作品と絶賛、実際銀座の山野楽器でLDを探す姿を発見されている。
かなり良い脚本。映画音声役のトラボルタが外で音声取りをしてるところ、偶然河に転落した車から女を助ける。


ネタバレ

同乗の議員は死に、助けた女は秘密を持ってる。
そして、トラボルタが録ってしまった音には、事故ではなく銃声が残されていた。これが前ふり。
なかなかよく出来てて、後半またつながる声のアイディアが、怖いくらい。
満点でなかったのは、後半の見せ場が濃すぎて、冷静になってしまった。
盗聴器を頼りに走るトラボルタとカーニバルの街までよかった。
そのあとが花火と音と壮絶なシーン。
回転画面に分割映像、上からのカットはあいかわらず。
ラストのトラボルタの絶妙な表情に救われない。
こういう役は流石!DVD買おうかな。



タイトル: ミッドナイト・クロス


マッド・シティ

★★★★★★☆☆☆☆

1997年 コンスタンチン・コスタ・ガブラス監督。
ネットワークを思い出しました。
本作品は、結末を先に知って見たので、新鮮味とかはなかったです。
ただ、主演のふたりの演技はすばらしいです。
DVD特典の解説にあります。
ホフマンは、自らこの作品出演を熱望し、条件をつけたそうです。
トラボルタに犯人役をさせること、それが叶わなければ降りると言ったらしいです。
これを読んで、なるほど、他に適役はいないよなあと、やはりうまい人が見る目は違うと感心しました。
筋を知っていたので単なる社会派報道映画と割り切り、傍観者の目で観てしまいましたが、演技のうまい人はそれだけでいい。
この結末も筋も知っていたさめた目で観ていくうちに、トラボルタを可哀そうとも思わずただ、テレビの前でまだかと次を読む自分が居ました。恐らく結末を知らなければ、あのラストになんともいえない気持ちになっていて、筋も知らなければ深く考えるかもしれませんが・・
あと、館長は、グィネス・パルトロウの母です。
羊たちの沈黙の犯人も出てた・・
これは、大好きな、狼たちの午後と関連性があるので、保存用に買いました。



タイトル: マッド・シティ

スナッチ

★★★★☆☆☆☆☆☆


2000年 ガイ・リッチー監督。
面白くないとの評判だったが、違う意味でつまらなかった。
頭を使う謎解きサスペンスというより、忙しい展開とか無意味なシーン、あまり目立たない主役であろうふたりがパッとしない。
そのうえ、登場人物がやたらと多い。もっと、シンプルなところがあればよいのだが、全体が懲りすぎて焦点が合わない。
しかも目立つ。(スティング)っぽい音楽の使い方や街。
(ユージュアルサスペクツ)っぽい進め方。
(パルプフィクション)のパクリが目立つセリフや事故のコメディ&ボクシング設定。
さらに、デパルマの分割映像・・脚本は面白くよくできてるし、コメディも笑える。
飛行機での瞬間移動シーン。逃がし屋の黒人たちが特によく、レプルカのピストル、賭博場襲撃、車の事故・・
だが、みんなタランティーノっぽいのだ。
別々の場所で起きた出来事が、たわいもない偶然でつながったりする脚本は、嫌いではないからパクリでも面白い。
だが・・忍耐を要する(ほとんど)忙しいシーンに、疲れてしまった。
ブラピは良い演技だった。
もし彼が出てなければ、メリハリもなかっただろう。



タイトル: スナッチ デラックス・コレクターズ・エディション

TATARI

★★★★☆☆☆☆☆☆

1999年 ウィリアム・マローン監督。
これ、リメイク映画です。評判イマイチだったが、(シャイン)で、オスカーをとったジェフリー・ラッシュが主演なので見てみた。
あと、ロバート・ゼメキスが作った新しいホラープロジェクトの作品。
まるで、フィンチャー監督&ジョデイ・フォスター主演の、(パニックルーム)のような、全体にCGがふんだんに使われ、ロープレのようで評判倒れな感じ。
その屋敷では人体実験をした呪われた歴史があり、生き残った子孫を集め、一夜の生死をかけたゲームが始まる・・
翌朝までに生き残ったものには、500万ドルをプレゼント。だが、このゲームの主催者は、屋敷を使い幽霊のせいにして計画を進めている・・
で、ほんとに出ちゃうんだけどね、怖くないのよ!
怖いのは、生きてる人間の悪巧みの方。後半コメディっぽく感じたし。
ジェフリー・ラッシュは味があって(マフィアものに出るべきだ)と思いました。
(シャイン)以来、作品に恵まれない・・
ラストは、私は好きです。(ゾンビ)みたいで。
あと、エンドロール後の映像は(チャンス)みたいでこれもよい。
苦手な主題歌は、マリリン・マンソンだった。



タイトル: TATARI ― コレクターズ・エディション

天使にラブソングを・・・

★★★★★★★★★★

1992年 エミール・アルドリーノ監督。
ウーピー・ゴールドバーグの、困ったような表情がよい。
マギー・スミス、修道院長がよい味。(ハリー・ポッターの人なんですか・・)
なにげに、ハーベイ・カイテルも渋い。
脚本、センス、どれをとっても満点!コメディでありながら、ハートフルで感動さえ覚える。
特に、歌うことが好きな人が見ると倍増すると思う。
ゴスペルは苦手でしたが、これはセンスよく新しい。
あえて吹き替えで楽しみました。
字幕だと丁寧語で、ウーピーの味が出てないかなと。
ちょっと、吹き替えの人、イントネーションが関西弁でしたが・・
それがまた良かった。つまみ見が出来、それでも入っていける数少ない作品。
2回に分けて見ましたが、全然大丈夫でした。
欲を言えば教会、ゴスペル、とくれば、派手にクリスマスのラストにしてほしかったけどな。
冒頭の、ビートルズのメンバー名が黒板に書かれたことで、親近感を覚えました。
私の中学時代の思い出です。私も書いた覚えがあること、思い出しましたよ!





タイトル: 天使にラブ・ソングを・・・

ラッキー・ナンバー

★★★★☆☆☆☆☆☆

2001年 ノーラ・エフロン監督。
ユー・ガット・メール、めぐり逢えたら、恋人たちの予感、の監督と言うことで、私はプリティ・ウーマンを除く、これらの確信犯ロマンチック・コメディーが大の苦手で、おそらくこれからもこの3作は見ません。

ところが、この監督、マイケルも作ってたんですね・・
(アレも私はだめだった)大ファンのトラボルタに、また良い役者のティム・ロスが、そしてなにげなくビル・プルマンまで出てる!
筋もギャンブル好きな私の興味をそそる。
けど、良かったのはティム・ロスのいつもと同じクールで怪しいチンピラと、リサ・クドローという面白い女優を見つけたことくらい。
このリサが、車の中でトラボルタが乗り気なさげに打ち明ける話に、次のコマでバカ陽気にはしゃぐ姿は(こいつは変)と、感心しました。
あ、トラボルタは、この映画には合ってないと、他の普通善人役とはまた違うから。
個性ありすぎで、配役としてはもっと地味な人のほうがコメディが生きると思う。
他が個性あるのでぶつかる。
映画は、ああやっぱり、マイケルの人。細かく進み内容は忘れやすい。



タイトル: ラッキーナンバー

ハリー・ポッターと秘密の部屋

★★★★★★☆☆☆☆

2002年 クリス・コロンバス監督。
二作目も長かったです。けど、前作よりはるかに面白かった。
いきなりおんぼろ車が空飛んでたり、変でおかしいドビーという妖怪?
それに、フェニックスなど、小道具は明らかに面白い。
話も練れてるし、登場人物(特にあの優等生金髪純潔君)が、うまくなってる。でも長い・・
それと、あまりに生理的に合わない場面があり、それを見て私も戻してしまった・・!
あれね、モノ食べながら見てたら、ナメクジ吐くのよね・・やめてほしい。
爬虫類が映画に出るのは大丈夫なんだけど、どうもアレはだめでした。
あのシーンは別にいらないと思う。
他は、もともとスピルバーグ系は好きなので、バックトゥザフューチャーや、インディジョーンズを髣髴とさせる各シーンは、うれしかったです。



タイトル: ハリー・ポッターと秘密の部屋 特別版

ハリー・ポッターと賢者の石

★★★★☆☆☆☆☆☆

2001年クリス・コロンバス監督。
う~ん・・今頃この大ヒット映画を見ましたが、期待していた昔のSFファンタジー、冒険ものではなかった。
150分もあり、しかも話が都合よすぎてラストにはしらけてしまった。
三国志の劉備みたいな前ふりと言えば三国志に失礼なんだけど、主人公のハリーはいじめられ育ち、しかし優等生の集まる魔法学校で、もって生まれた才能を発揮していく。
秘密の地下室や森へ仲間と勇気をもって冒険する。
性格は勇敢で実直。選ばれし魔法使い。
仲間役のふたりがサポートしてこそのヒーロー。
でも、仲間のふたりが好感できるキャラになっていくのに対し、ハリー役の子は固いというか魅力がない。
良かったシーンも、後半唯一の盛り上がりのチェスシーン。
あの赤毛の男の子、それにかわい過ぎる女の子、この二人が良い。あと、天使にラブソングを、のマギー・スミス。
それと、サスペンス的には良いところもあったのに、なんかしまりがなくて残念。
脚本と長さでしょうか。演技は・・同じSFファンタジーでも、もっとねぇ・・



タイトル: ハリー・ポッターと賢者の石 DVDスペシャルBOX 金のスニッチバージョン




タイトル: ハリー・ポッターと賢者の石 特別版

タイムマシン

★★★★★★☆☆☆☆

2002年 サイモン・ウェルズ監督。
私は好きなタイプの映画です。
未来の種族の退化バージョンが、
かっこ悪かったのと(趣味的にオーソドックスなロボットが支配するほうが好き)果たして80万年以上も地球は生きているのかと曖昧なところは減点。
あと、ガイ・ピアースは、L.Aコンフィデンシャルの真面目な優等生ぶりが好きだったので、この野性的な役はなんか違うような・・
ガイ・ピアースは、未来世紀ブラジルがリメイクされたらぜひ!
ただ、この作品、非常に現実的な場面があり、映像とセリフのギャップはあるが、妙な説得力があった。

ネタバレ
後半、過去は変えられないのは、彼女が死んだからタイムマシンを作れ、乗ってここに来たわけで・・で、マシンをこの時代で破壊したから、未来が変わるというのは希望的で好きなエンディングです。
いや、本当のエンディング(変えてからの未来)は、変わったという保証もないわけで(主人公がマシンを捨ててココにいるから)CGが壮大で、音楽も良かったです。
良い映画なんですが、何故ハリウッド映画は、あの展開に持ってくのか・・
直せばヒットしそうなところが惜しい。元のタイムマシンも見てみたい脚本です。



タイトル: タイムマシン 特別版

K-Pax光の旅人

★★★★★★☆☆☆☆

2001年 イアン・ソフトリー監督。
ケビン・スペイシーとジェフ・ブリッジスという、お気に入り演技派ふたりのSFということで、かなり期待し忍耐強く見ました。
これは難しい・・明確な答えが出ていないから、見る人の取りようによっては、眠い映画にもなるし、感動モノにもなる。
私も一度しか見てないので、よくわからないという印象なんですが・・

ケビンが駅構内に突然現れ自分はK-paxから来た宇宙人だと言い、ジェフの診療する精神病院に入れられるのです。
患者の心の病を次々治し、しかも地球で知る人も少ない星のことも詳しい。
かなり怪しい存在のケビンを、ジェフは患者として調べます。
やがて星へ帰る日が訪れるが、一人しか行けない。星へ行きたい身代わりを連れ、ケビンは抜け殻のように本当のジェフの患者となり残ります。
中心となる感情移入できることは、ケビンが人間だった過去。
ほんとにわかりづらく、光なんだと思うとサングラスも意味がありそう。
光はK-pax?
二度見れば感動できるかもしれないくらい、ややこしい映画です。
自分の取りようを決めたほうがいいですね。



タイトル: K-PAX~光の旅人~