桜さんの映画鑑賞日記 -118ページ目

ガタカ

★★★★★★☆☆☆☆

1997年 アンドリュー・ニコル監督。
んんん~評判良かったので感動作と期待して見ました。
が・・感動はなかった。
たぶん感動したくて求めてたものと違ったからか。
映画は良く出来てるし特にロングショットは、 2001年的で普遍的にSFの美しさだと思った。
小道具の使い方が特によく、コンタクトレンズをはずしぼやけるところや、冷ややかな室内の感じも未来的で伝わる。
演技も、イーサン・ホーク、ジュード・ロウ、ユマ・サーマンとけちのつけようがない。
ん~何故かでも求めてたのは、海での兄弟の競泳のオーバーラップの果て。
あれだけ競泳の回想シーンがあったのに、ぐっとこなかった。
ラストの検査官にはちょっと感動。ジュード・ロウの結末は無感動。
考えることが多すぎて、感情を絞れなかった。
静かに重い作品。
ジュード・ロウが弟のほうがしっくり感情移入できたなぁ・・



タイトル: ガタカ

ガープの世界

★★★★★★☆☆☆☆

1983年 ジョージ・ロイ・ヒル監督。 
あの、(スティング)の監督だし、原作もジョン・アーヴィング(サイダー・ハウス・ルール)だしで、感動作系と期待してみました。
ところが・・感情移入の難しい映画です。
カメラワークを見るのが好きなので、ブラインドの外の景色が変わるところとかいい。他にもカメラで心理描写できてるシーンあり。
でも、お話はついていけなかった。
どこかブラックさが(アメリカンビューティ)に似てる。
主題歌もビートルズだしね。(カッコーの巣の上で)みたいな世界もある。
誰の目で見るかによって好き嫌いは分かれる。
看護婦の母が主役と思う。彼女の一生としては素晴らしいから、後半はもうそこで終わった。
映画の中でも母の小説のほうが売れるでしょう。
ロビンは全く学生役が不気味。
最大のインパクトは、プー!ここらもアメリカンビューティだな。
プーを探せ!なんてサイトがあれば、変だよな・・ないわね。



タイトル: ガープの世界

スパイダーマン

★★★★★★★★☆☆

2002年 サム・ライミ監督。
このての映画は独特の暗さのある、ディック・トレイシーとバットマンしか見たことはなく、また失敗かなと避けてたんですが・・
コレは違う。独特の青暗い世界じゃなく(あるにはあるけど)スーパーマン的な爽快さがありますね。
嫌いではないなと思い、いや好きかもに変わっていくかも。
監督から入るので、サム・ライミのカメラワークに変な感心と懐かしさを覚えた。ここが(死霊のはらわた)だ~!と喜んで見てたんですが、ブルース・キャンベル、どこに出ていたのか??気づいた方います?
脚本も影があるヒーローアニメと好意的に見てたら、ゴブリンがサーフボードみたいなのに乗って登場。
そのあまりに近代的でちゃちな悪役に笑い覚めてしまった。
けど(ゴブリンがねえ・・)と減点しつつ、なぜか気になってしまうおかしさ・・トビー・マグワイア好きなので、やはりDVDは買う予定。
ほんとは演技派ですので、(シー・ビスケット)と比べてみても面白い。



タイトル: スパイダーマン




タイトル: スパイダーマン誕生の秘密 ~スタン・リーの世界~




タイトル: スパイダーマン・アメージング・ボックス

シービスケット

★★★★★★★★☆☆

2003年 ゲイリー・ロス監督。
映画館に見に行く気にさせてくれた、好きな競馬を扱った映画ということと、トビー・マグワイアが好きなのでそれに感謝です。
宣伝とかから予想できる展開と内容、またはあらゆる競走馬にまつわる実話に慣れ、映画の感動はそんなに・・でした。
前半の馬主中心のエピソードは(タッカー)を思い出しました。
ジェフ・ブリッジズだからか車事業だからか・・
やはり見る人を決めたほうがいいと、騎手にしました・・ちょっと長かったのと人物がややこしかったかな。
でも騎手と主役の馬が動き出し、映画の娯楽が楽しめ、不覚にも何回か自然に泣けた。
映画的に見ると、最高のヤマ場は勝ち続けるあたりではなく、一番の主役の馬と主戦騎手がほんとの一体となる後半。ここらをもっと書き込んでほしかった・・
馬主は苦労したたき上げ成功したけどそれより、騎手と馬が大事。競馬好きから見ればそう思う。3人を書ききるのは難しい。
映画館で見てよかった。DVDだけではたぶん蹄鉄の音や広がる映像は存分に楽しめない。
けど一度映画館で見た作品だから脳裏に残り、DVDでも見られると思います。



タイトル: シービスケット プレミアム・エディション

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔

★★★★★★★☆☆☆

2002年 ピーター・ジャクソン監督。
1では感動して泣きましたが、2になるとあまりに登場人物が多くなり、感情移入ができなかった。
特に人間が多く複雑。戦争のシーンも元々中世が苦手ですので、濃いなあ~とダメでした。
こうなるとSFファンタジーというより、私の苦手なジャンル、中世もの史劇を見てる気がして・・
でもまあ3の完結編で戦争の続きを見ても、コレで慣れたので大丈夫かも。全体を通して、一番の魅力は脚本だと思いました。
その脚本を映像化したのもすごいですが、やはりこれは話がいい。
サムはお気に入りですが、最後のほうでソフィーの世界みたいになっちゃってる・・(僕たちはお話の中にいてコレは物語の世界で・・等々)ソレ語らせたら醒めるよ。
そう思って見てるのに・・でもまあ引き続き、先の読める楽しきRPG映画ですしサムだから許す。
水戸黄門みたいな登場の爺ちゃん魔法使いは一番ツボです。
レベルが上がると白になるなんざ、ファイナル×ジーやドラ×好きには受ける。しかもマント脱ぐまでわからんのもおかしい。
私が気に入ったキャラは、庭師、爺ちゃん魔法使い、愛しいしと、エリザベス主演だったらしいお姉さん・・
人間も好きにならなきゃと思う。一番人気のアラゴルンさんですか、兄弟2人と区別つきにくかったけど、桑名正博似と思ったのは私だけか・・
愛しいしと、不気味でかわいい。
スメアゴル?覚えにくい・・ひとりファイトクラブしてましたね。うまい。
彼と森の木のまぬけぶりとかファンタジーがなければ、面白かったかなあ・・これをRPG映画と見るなら、続編にしたがって見るほうにもレベル・アップを求めている。
いつまでもレベルの低い旅の1では続かない。でも1は新鮮でファンタジーしてたなあ・・
中世戦争苦手なのと、新鮮さワクワク感が薄れたので・・その分、3に大期待!弓使いのレゴラスもきれい。



タイトル: ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 コレクターズ・エディション

ロード・オブ・ザ・リング

★★★★★★★★★☆

2001年 ピーター・ジャクソン監督。

見る気になったのは、SFファンタジーでありながら、あのアカデミーに評価されたから(完結編は特に)これは歴史が変わります。
SFが長いこと評価されなかった。
それがこの作品がきっかけになれば私は嬉しい。
そして私は、ドラクエ5で泣いた覚えがあります。
ゲームが好きでSFが大好き。
ただ中世コスプレを実像で見れるのか?それに画面は大きい方がいい。
で、閉鎖を取りやめ営業することになった近所のシアタールームにビデオを持ち込んだ。
最初はつまらなかった。けど仲間がそろい旅が始まると、ややこしい専門用語や名前も楽天的に見れた。昔はまったゲームと同じだ!
そう見ていくと、どの仲間がいなくなるとか展開が自分の思ったとおりに読め、実に楽しい。
そして爺さん魔法使いのあの展開も、読めていたけどこれは思うとうりになるのはいやと半々だったので、悲しくて思わず泣きました。
情が移っていたようです。もうひとりも予想どうりだったけど情はなかった。このあたりの役目の書き方はわかりやすい。
と、一番気にいったのは脚本なのです。次にそれを演出した映像美。痛さや辛さも伝わってくるので、とても満足でした。



タイトル: ロード・オブ・ザ・リング ― コレクターズ・エディション

グーニーズ

★★★★★★★★☆☆

1985年 リチャード・ドナー監督。


もう忘れていたのでDVDでまた見ました。
なんでかわからないけど涙がこぼれた。
子供の頃は当たり前と思っていた時間、意味のない野望は今見るとうらやましい。

基地やスパイごっこ、宝探しにお化け屋敷・・
毎日私の周りに集まってくる、私と同じ親が仕事でうちにいない友達たち・・

最近昔見たSFファンタジー冒険ものをまた見返し、その頃とはまた違う思いに浸っています。
あの頃の映画って夢があるけど、それを公園や学校で真似する楽しさがあった。

今の映画は子供はうちでゲームとしてひとり再現するのか・・

インディジョーンズ子供版ですが、子供にとってもいや、子供にとってみたら最大の冒険です。
ショーン・アスティーンが、どこに出ているのか苦労するくらいわからなかった。

ロード・オブ・ザ・リングのサムは、こちらでは主役のマイキーですよ。

めちゃかわいい。
演技に子供を感じさせないシリアスさがあり、途中で説教を始めるのでサムを射止めるだけあると感心。

やはりラストの海賊船は夢がありますね。




タイトル: グーニーズ 特別版

悪魔のいけにえ

★★★★★★☆☆☆☆

1974年 トビー・フーパー監督。
かなり期待して見ましたが・・
死霊のはらわたのほうが、脚本がよく真のホラーでした。
でももう一度見たいと思わせる面白さが、この作品にはある。
理由のないばからしさと、ぜんぜん怖くないのになぜか気になるのはなぜだろう・・たぶん、後半の家族会議のシーンが気に入ったんでしょう。
おかしすぎ!ものすごい怖いホラーと構えて見てたのに、正反対でしたので採点は厳しい。
キャリーのほうが怖いよ。あと、ラストのレザーフェイスの乱舞するスローは、おかしさを取り越して美しいバカだ。
この監督がポルターガイストを撮ったので、また思い出しポルターガイストは購入しました。実質的にはスピルバーグがほとんど関与したらしいけど、トビー・フーバーが家族愛サイキック・ホラーに、どれだけ品のない映像を入れ抵抗したのか見てみたい・・
テイクンでもまたスピルバーグは起用してますが、このトビー・フーバーのどこが気に入ってるのか見てみたい。
とり合えず本作品悪魔のいけにえは、後味の悪さやホラーの悲しさを期待してたがそうではなかった・・
そういうのとは違うジャンルなのかな。

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ


★★★★★★★★☆☆

2001年 ジョン・キャメロン・ミッチェル監督、原作、脚本。
東西冷戦時代の東ドイツに生まれた彼の夢は、自由の国アメリカでロックスターになること。
ある日、米兵から結婚を申し込まれた彼は、性転換手術を決意する。
しかし、手術のミスで股間には“怒りの1インチ(アングリー・インチ)”が残ってしまう。名前をヘドウィグと変え、何とか渡米するも米兵には結局捨てられてしまう。
それでも夢を思い出しロックバンドを結成したヘドウィグは、ある日、17歳の少年トミーと出会う。
同じ夢を持つトミーに愛情のすべてとロックシンガーとしての魂を注ぎ込むヘドウィグだったが…


自分の片割れ、青い鳥探しの旅のロマンを、こんなにリアルに映画にできるのは、やはり脚本と演出が最高だから。
うまいですね。派手で異質な世界を人事のように楽しませ、いつしか見るものも共感させている。
元はオフブロードウェイで、2年半も上映された人気作。実は結構哲学的で好きです。歌の歌詞も説得力あり。ジョン・レノンのプロモ思い出した。
歌声、イラストなどね。誰もが不完全な自分を持ってる。片割れは自分の中にあるのかも・・



タイトル: ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

キャリー


★★★★★★★★☆☆

1976年 ブライアン・デ・パルマ監督。
マジ怖かった!あらすじを(かなり)聞いていたので、
早送りしたシーンもあるが、それでも怖い。精神にくるホラー。
生きてる人間が一番怖い。この映画では、全員生きてる人間で、死霊や悪魔は出てこない。
超能力を持ついじめられ少女の復讐劇なのだが、ラストのインパクトある映像に思わずホラーとしてしまう。
最初のシャワーシーンの初潮の血、
ネタバレ
ラストの生き残った級友の夢にでてきた手首のリアルさには、死霊のはらわたを見て以来久しぶりに、大声で叫んでいました。
キャリー役のシシー・スペイセクのうまさに同情、共感し、冥福まで祈ったのに、あの最後まで化け物扱いはショックで減点。
母親も怖かった。実はトラボルタ目当てで観たけど(頭悪そうな不良役)みんなキャリーの演技で飛んだ。
キング原作、デパルマ監督という濃さですが、確かにデパルマは、うまい。
けど満点じゃないのは、血のパーティの惨劇の分割映像。意見分かれますが、しらけました。
ロープの撮りかたはいい。ぐるぐる回るスロー映像は、酔いそうになった。



タイトル: キャリー