桜さんの映画鑑賞日記 -5ページ目

シン・シティ

シン・シティ 2005

この街では、愛さえも闘い


シン・シティ スタンダード・エディション/ブルース・ウィリス
¥1,280
Amazon.co.jp


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


監督: フランク・ミラー
ロバート・ロドリゲス
クエンティン・タランティーノ (スペシャルゲスト監督)
製作: フランク・ミラー
ロバート・ロドリゲス
エリザベス・アヴェラン
製作総指揮: ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
原作: フランク・ミラー
脚本: ロバート・ロドリゲス
フランク・ミラー
撮影: ロバート・ロドリゲス
特殊メイク効果: KNB EFX
編集: ロバート・ロドリゲス
音楽: ジョン・デブニー
グレーム・レヴェル
ロバート・ロドリゲス
 
出演: ブルース・ウィリス ハーティガン
ミッキー・ローク マーヴ
クライヴ・オーウェン ドワイト
ジェシカ・アルバ ナンシー
ベニチオ・デル・トロ ジャッキー・ボーイ
イライジャ・ウッド ケビン
ブリタニー・マーフィ シェリー
デヴォン青木 ミホ
ジョシュ・ハートネット ザ・マン
ロザリオ・ドーソン ゲイル
マイケル・クラーク・ダンカン マヌート
ニック・スタール ロアーク・ジュニア/イエロー・バスタード
カーラ・グギーノ ルシール
マイケル・マドセン ボブ
ジェイミー・キング ゴールディ/ウェンディ
アレクシス・ブレーデル ベッキー
ルトガー・ハウアー ロアーク枢機卿
パワーズ・ブース ロアーク上院議員
マーリー・シェルトン
アリ・ヴァーヴィーン
ジュード・チコレッラ
トミー・フラナガン
リック・ゴメス
ニッキー・カット
マッケンジー・ヴェガ
フランク・ミラー 神父


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


“罪の街=シン・シティ”で繰り広げられる3人の男たちの愛と復讐をハリウッドスター総出演で描いた異色クライム・アクション。

原作者のフランク・ミラーが自らメガフォンをとり、ロバート・ロドリゲスと共にモノクロをベースとした斬新な映像でコミックの世界観を忠実に再現。

また、クエンティン・タランティーノがスペシャルゲスト監督として参加している。
 <EPISODE 1>――その屈強な肉体と醜い容姿から誰も近づこうとしない仮出所中のマーヴ。

彼は、一夜の愛をくれた高級娼婦ゴールディを何者かに殺され、復讐に立ち上がる…。

<EPISODE 2>――罪から逃れるため過去を捨てシン・シティに身を潜めるドワイト。

ある時、昔の恋人ゲイルが仕切る娼婦街で警察官が殺されるトラブルが起こる。

発覚すれば警察との協定は破棄され、娼婦たちは窮地に陥る。彼女たちを救おうと一肌脱ぐドワイトだが…。

<EPISODE 3>――街の実力者の息子を相手に正義を貫くハーティガン刑事。

しかし、相棒の裏切りに遭い無実の罪で投獄される。

8年後、出所した彼はかつて救い出した少女ナンシーに再び危機が迫っていることを知り、最後の戦いへと向かう…。



★★★★★☆☆☆☆☆

ショック! いやぁ・・難しい映画ですね。

タランティーノが絡んでるということでそんな予感はしてたんですが、

見終わった後よくよく考えると・・やはりタランティーノ(爆)

パルプフィクションに似ていると言われる意味がわかりました。

つまりこの作品は脚本の順番がちょっといじられてるんです

パルプの場合は冒頭のレストラン強盗シーンを最後に持ってきて、

そのラストの前にエンディングのようにトラボルタを殺しちゃって、

ラストでトラボルタが食事してるから観客は???

紙芝居の順番を変えただけなんですが、

そのわりに手が込んでいて、

きちんと冒頭のレストランシーンで、

トラボルタとサミュエルLジャクソンの姿が鏡のように後ろ向きに・・

細かいからおかしいですよ。

こういう遊びに気づくと映画の楽しさというよりも、

監督がどこをどういじったかという楽しみに変わり、

それが本来の映画鑑賞ではないでしょうと思うんですが・・

楽しいことは確かです(苦笑)


そしてこれは、私は大きな勘違いをしていました

この作品はネタばれして見るほうが映画的に面白いんです(きっぱり)

全てネタバレというわけにはいきませんが、

大まかにわかりやすくなければ分けがわからなくなります。

というのも全体に暗くグロい演出が長く、

間違い探しや脚本のアラなどの楽しみよりそっちに疲れるから。

生理的に受け付けず最後まで見ない人もいるかもしれない。

R指定がかかっていますが、

私が見たところSAWよりエグい

ホラーというよりもスプラッターですね。

しかも精神的に追い詰めるような演出や、

その逆に人間を人形のように気軽に殺す描写・・

割り切って最後まで付き合いました。


さて、大きな勘違いというのは・・

私は途中まで全部ブルースの物語かと見ていたんです(苦笑)

みっつに分ければブルースの物語、

ミッキー・ロークの物語(これが整形してるという設定で顔がまるでわからない)

クライヴ・オーウェンの物語、

このみっつが基本。

そしてリンクするのが同じ街での事件や背景など。

ブルースの物語が本当の基本で、

その間にふたりの物語が挿入されています。

ブルースが投獄され、

ミッキー・ロークに変わったときまだブルースの続きかと(爆)

だって投獄されてたとか顔を変えたとか言ってるし・・

全部に女が絡むんですが、

これアクションはサイコーにおかしく面白いです。

悪役でびっくりしたのが、

ミッキー・ロークの時のめがねをかけた連続殺人犯。

こいつがロード・オブ・ザ・リングのフロドとは後で知りました!

この章が長くてグロいからすごく疲れました。

これは私は合わないなぁ・・

これがどうにかなればもっと何回も楽しめると思うんだけど・・

夢に出てきそうでしたよ(出てきたし・・)

最後のクライヴの章、

この悪役があの変人をやらせたらピカイチのベネチオ

顔はメイクしているはずなのにすぐにわかった。

マシーンヘッドというホラーコメデイを思い出しました。

この章は軽くて好きですね。

そして・・脚本のいじり。

またブルースに戻ったのがブルースが目覚めるというシーン。

私はまだ(これは夢だったということか)などと真面目にひっかかりました。

ただブルースの章の間にふたつ入れただけなの・・

だからよく見ると最後のほうの酒場のシーンでは、

そのふたりもちゃんと座ってるし(爆)

見てない人がここまで読んでも全然損はしません。

わかりやすいし本質を見られると思う。


実は本質は脚本のいじりでも、

女性をいたぶる映画でもなんでもありません。

愛する女性を守るためなら男はこうあれといった、

実に硬派で体育会的な真面目な恋愛物語なのです(爆)

ここまで濃いと・・見てて恥ずかしくなるくらい。

そこが減点ですが、

あまりにしつこく描かれているので見てるほうも力が入り伝わりました。

そして、

白黒描写にパートカラーという演出

これは漫画から実写への挑戦ということで、

成功していると思いました。

街のCGやカメラワークが「ダークシテイ」に似てたなぁ・・

白黒にしたらこうなるんですね。

白黒映画は女性が特にきれいに見える・・


そしてそして、

一番気に入ったのが実はオープニングなのです。

このセンスあるオープニングだけで評価したいです。

オープニングと脚本と悪役の演技の評価になります。

オープニングの男はこの作品の街そのものをあらわしています

そしてエンディングもさらに続編(悪は栄える・・)への案内役を。

おそらくは2が出て観て後で比べたら1のほうが採点が上がるとは思うけど、

グロすぎな演出と濃すぎる世界と、

説明(語り)が多すぎなのを引いてこの採点に・・

スピーチバルーンも多すぎると疲れます。


ベルンの奇蹟

ベルンの奇蹟 2003 ドイツ

DAS WUNDER VON BERN

THE MIRACLE OF BERN


信じていれば夢はかなう


ベルンの奇蹟 ~ドイツ ワールドカップの栄光~
¥3,420


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監督: ゼーンケ・ヴォルトマン
製作: トム・シュピース
ゼーンケ・ヴォルトマン
ハンノ・ヒュース
原作: クリストフ・ジーメンス
脚本: ゼーンケ・ヴォルトマン
ロッフス・ハーン
撮影: トム・フェーアマン
音楽: マルセル・バルゾッティ
 
出演: ルーイ・クラムロート マチアス・ルバンスキー
ペーター・ローマイヤー リヒャルト・ルバンスキー
ヨハンナ・ガストドロフ クリスタ・ルバンスキー
ミルコ・ラング ブルーノ・ルバンスキー
ビルテ・ヴォルター イングリット・ルバンスキー
サーシャ・ゲーペル ヘルムート・ラーン(ドイツ代表FW)
ルーカス・グレゴロヴィチ ポール・アッカーマン
カタリーナ・ヴァッカーナーゲル アネット・アッカーマン
ペーター・フランケ ヨーゼフ“ゼップ”ヘルベルガー(ドイツ代表監督)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


敗戦で国際的に孤立し、消沈していた戦後ドイツの国民に希望と勇気を与えた54年のワールドカップ優勝の出来事をモチーフに、父と子の絆の再生を綴った感動のファンタジック・ストーリー。

監督のゼーンケ・ヴォルトマンは、元プロのサッカー選手だったとのことで、サッカー・シーンではリアルな臨場感が生み出されている。
 1954年夏、敗戦後のドイツ、工業地帯エッセン。サッカーが大好きな11歳のマチアス。

父は、先の大戦でソ連軍の捕虜となり、以後の消息は不明。居酒屋を営む母が一家の生計を立てていた。

そんなマチアスの憧れは、地元のサッカー選手ヘルムート・ラーン。

自分のことを息子のように可愛がってくれるラーンを、マチアスは心から慕っていた。

不思議と彼が応援していると、ラーンは重要な場面で得点を決めた。

そんなある日、マチアスの父リヒャルトが11年ぶりに帰ってきた。

生きる希望をなくしていたリヒャルトは、戦後の新しい価値観になじめず伝統的な厳格さを家庭に持ち込もうとする。

彼はマチアスのサッカーへの情熱も認めてくれなかった。

せっかくラーンがワールドカップのドイツ代表チームに選ばれたというのに、リヒャルトはマチアスがラーンの応援に行くことも許そうとはしなかった。



★★★★★★☆☆☆☆

サッカー 家族愛にその国の歴史に、実在する選手とのふれあい・・

盛りだくさんでちょっと欲張りすぎましたか。

しかし「GOAL」よりはずっとリアリティがあり見ごたえはあると思います。

誰の目線で見ればいいのかなのですが、

主人公の子供が私にとっては致命的に合わなかった。

それが大きなマイナス。

もちろん人それぞれ好みも見方もあるし、

子供がかわいければそれでいいのか?というわけでもないのですが・・

実際の親子がそのまんま出演しているのですね。

でも・・子供が無表情で私はあんまり合わなかった。

父親は帰還兵という役で自分の居場所を求めて帰ってきて、

唯一触れ合えたのが自身が戦時下にいたころに生まれた末息子。

その設定はなぜかわかるような気がします。

親子であれども両方のいいときを知らない。

知っている妻や長男や娘のほうが気をつかう。

題名をベルリンと勘違いし、

これはドイツの東西に分かれた歴史の中にあるサッカーと親子の物語と思ってたら、

ドイツなのですが題名はベルンなのでした。

スイス大会でベルンなのですね。


サッカーが古すぎてどうだろうかと心配しましたが、

見ているうちに慣れてきました。

貧困の中でボール遊びをする子供たちが転がすボールは、

糸で巻かれた塊のようなもの。

彼らの夢はアイドルはパッとしないが代表に選ばれた地元の選手。

そしてまたその選手にもジンクスがある。

主人公の少年が応援に来るとなぜか勝てるというのです。

選手は当時活躍していた実在の選手ですから、

もちろんW杯の試合映像も当時のものを基本としたアングル。

決勝のためにスタジアムの一部を作ったり、

監督が本当にサッカーを昔やっていたという思い入れのコメントやら、

映像特典は見て損はありません。

知らないけれど、

実在する本物のサッカー映画が見たいな、

GOALはなんか・・と思う方はいかがでしょうか?

私もそう思って期待して見たのですが、

家族愛が思ったよりも複雑で重かったので、

対するサッカー選手のエピソードがちょっと浮いていました。

この時代のこの国のこと、

いろんな複雑な背景があり映画化も難しかったのかもしれません。

単純にサッカーで成功する物語ではなく、

親子がドイツの国の人々が、

敗戦から立ち直るはじめての世界的な勝利の一歩なのです。

考えてみれば・・

日本という国は第二次世界大戦ではドイツと組んでいたのですよね。

ホロコースト映画の影響で、

ドイツは悪い国とまるで日本とは関係のないような錯覚をすることがあるかもしれない。

しかし、確かにドイツと日本はアメリカに負けた・・


ドイツは立ち直りました。

日本は・・?

どこかしらその後に「Always三丁目の夕日」を見たくなりました

がんばれ!日本!!

猿の惑星

猿の惑星  1968 

PLANET OF THE APES

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監督: フランクリン・J・シャフナー
製作: アーサー・P・ジェイコブス
モート・エイブラハムズ
原作: ピエール・ブール
脚本: ロッド・サーリング
マイケル・ウィルソン
撮影: レオン・シャムロイ
特殊効果: L・B・アボット
特殊メイク: ジョン・チェンバース
音楽: ジェリー・ゴールドスミス
 
出演: チャールトン・ヘストン ジョージ・テイラー
キム・ハンター ジーラ
ロディ・マクドウォール コーネリアス
リンダ・ハリソン ノヴァ
モーリス・エヴァンス ザイアス
ジェームズ・ホイットモア 議長
ジェームズ・デイリー
ロバート・ガナー
ルー・ワグナー


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


未知の惑星に不時着した宇宙飛行士たちは、そこでは猿が人間を支配している事を知る。

主人公テイラーはコーネリアスとジーラというチンパンジーの協力者を得て逃亡を図るが……。

設定のユニークさや、ショッキングなラスト・シーンが受けて本作は大ヒットとなり、4本の続編と2本のTVシリーズ(実写とアニメ)が作られた。

後の作品の質の低さもあってかシリーズとしてはあまり評価されないが、1作目はロッド・サーリング&マイケル・ウィルソンの脚本(原作はピエール・ブール)、演出、音楽(ジェリー・ゴールドスミス)そして当時としては革新的なものだった猿のメイクアップ効果(ジョン・チェンバース)と、一級のスタッフの名に恥じない堂々たる娯楽大作であった事は再認識せねばならない。

ビッグ・スターがSF映画に出演する契機となった作品でもある。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


アカデミー賞

名誉賞  

ジョン・チェンバース 同作品のメイクアップに対して

アメリカ国立フィルム登録簿

★★★★★★★★☆☆

足あとSFファンでありながらこの名作をまだ観ていませんでした。

まずかぶりもの(苦笑)SFがだめだったこと。

これはおととしやっと観たスターウォーズで克服(今更って感じですが)

そして実はもっと大きな問題・・

映画の題名でラストが想像できたので、

いろんな人に聞くと自分が想像したとおりのラストとわかり、

ああそれならばもう観なくてもいいやと思い込んでいました。

ところがあるファンの人が(それだけじゃあない深い映画だ)と褒め、

(SF、映画ファンで猿の惑星を観ていない映画ファンはおかしい)と言ったのです。

筋が読めようともオチがわかろうともかぶりものであろうと(爆)

とにかく観ておかなければならない映画だそうです・・

最後のほうですでに見た人への疑問も書いておきます。


まずはものすごい広大な世界を描いているにもかかわらず、

ほとんどがテーマパークのような場所と決まったキャラクター、

その違和感に気づきながらも描こうとしているテーマが深い。

名作と言われる理由は映画を体験しなけりゃわからない。

かぶりものだとバカにしていた猿のキャラ。

とてもわかりやすい。

映画というものは難解なテーマをいかにわかりやすく訴えられるか

私はサスペンスなどは別として特にSFはこれを重要視します。

スピルバーグ映画を見飽きないのも、

わかりやすい映像の演出と見終わった後それから考えさせる手法が好きだから。

何か問題を投げかけているんだと終わったあと感じられる映画ですね。

この映画は深いです。

猿のキャラ分けは本当に笑えないほどわかりやすい。

友好的なチンパンジー、

攻撃的なゴリラ、

支配する頭のいいオラウータン・・

そのキャラたちは職業や階級でも擬人化されています。

動物に例えればと人事のように見ていれば、

それがおかしいのに笑えない人類の鏡写しだとわかりますよね。

見ている途中で、

これは史劇かもしれないとも思いました。

あれはローマ帝国そのものではないですか?

植えつけられた宗教観に帝国主義に共産主義、

その昔に日本にあった、

(のらくろ)という漫画。

大まかなことしか知りませんが、

その世界観もあると思います。

この狭い世界に歴史の揶揄を面白おかしく描いていること、

これがこの作品の最大の面白さだと思います。


そして見る前からオチがわかってしまったラスト。

これは見方もありますから最後のほうに書きます。

確かによい映画ではあるけれど、

製作側の陶酔した感が引いてしまう「2001年宇宙の旅」「ソラリス」

描こうとしていることはそんなには変わらない

表現方法やとらえかただと思うのです。

私はアインシュタインの本の中でのある画像から、

ありえないタイムタラベルは割り切って楽しめるようになったけど、

銀河系の彼方にある世界を見て帰還するというSFは、

もう夢ととらえてしまい楽しめなくなっています。

しかしとらえ方も時代時代によって自由ですし、

過去と未来はつながっている世界というのも、

完全には否定できません

これはタイムマシン映画を好きだからです。


もし「2001年宇宙の旅」や「ソラリス」が合わない人がいれば、

「猿の惑星」はとても親切でしかも描く世界は難解な二作品と似ています。

もしまだ観られていない方は、

「そういう考え方もあるんだ」と鑑賞してみてください。



さて・・すでに観られている人へ

一緒に考えてみてください。









なぜ?




○まずはそのラストへつながるプロローグですが・・


女性飛行士だけ猿人化して死んでいた。

これは・・たぶんその後に出てくる主役と絡む女性の役割?

同じ女優ではないのかな??

それに前半に全裸で島を探検するシーンで女性はご法度。



○宇宙船はどうして戻ってしまったのか?


時空のいたずら、

いわゆるタイムトラベル、

私たちが地球から見あげる星空は、

すでに消滅している可能性があります。

狭く言えば時差。

この考え方と単なる方向オンチな宇宙船ととらえるギャグ(爆)

私は宇宙船が不時着した時点で、

銀河系の彼方まで行っても帰る場所は同じだと思い、

題名でエンディングが読めてしまったのでした。


ところで光の速さで未来へたどり着いたら、

時間だけは過ぎていてという定説はわかりますが、

これって過去には行けないのでしょうか??

逆周りに飛ぶか、

それこそ時空を逆行するということで不可能ですが、

それか地球人以外ならば向こうからこちらに向かえば可能ですが・・

それもこれもそんな速度ではまず生物は耐えられない、

それなら夢がないからと冷凍された異星人がこちらに向かう途中というのがSF映画。


○地球を滅ぼしたのは地球人である。

これは今いる私たちでも想像がつきますよね。

環境に対応できず滅びる。

人類の場合は環境を破壊し対応できなくさせた。

核戦争と言えば簡単ですが、

それをやらなくても今のままでは終わりは早いと思います。

これを自由の女神で表しているのは今のSF映画ではありきたりですが、

猿の惑星がそのきっかけなのかもしれません・・


○進化論についてですが、

大きな突込みは、

猿人類と人類が生き残るのはわかりやすくしているのですが、

なぜ馬だけそのままなんだろうか(苦笑)

明らかにサラブレットのような今の馬でしたが・・

これもローマ帝国時代を揶揄しているため必要なのかな・・


○宗教観について、

キリスト教社会にむけてのある警告ともとれるかも・・

あの猿人類の裁判など思い出すと、

まさにローマ帝国そのもの。

ここらは昔の(天地創造)などのSFスペクタクル歴史映画が好きなので、

とても面白く見られました。

しかも猿に例えているから笑えない面白さ・・




他にも突っ込みどころや疑問は数ありますが、

総合的に見てとてもよい映画でした。

2の予告を見ましたが(コクーン2)を思い出します。

まあシリーズなので割り切って見てみようかな・・

ディセント

ディセント 2005 THE DESCENT イギリス



ヨーロッパ全土を震撼させたディセント・ショック!
それは未体験の絶対恐怖

地下3000メートルの洞窟に閉じ込められたら
狂気に陥ってもおかしくない…



THE DESCENT/シャウナ・マクドナルド
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


監督: ニール・マーシャル
製作: クリスチャン・コルソン
製作総指揮: ポール・スミス
脚本: ニール・マーシャル
撮影: サム・マッカーディ
プロダクションデザイン: サイモン・ボウルズ
衣装デザイン: ナンシー・トンプソン
編集: ジョン・ハリス
音楽: デヴィッド・ジュリアン
 
出演: シャウナ・マクドナルド サラ
ナタリー・メンドーサ ジュノ
アレックス・リード ベス
サスキア・マルダー レベッカ
マイアンナ・バリング サム
ノラ=ジェーン・ヌーン ホリー
オリヴァー・ミルバーン
モリー・ケイル
レスリー・シンプソン
クレイグ・コンウェイ


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デビュー作「ドッグ・ソルジャー」で注目を集めたイギリスの新鋭ニール・マーシャル監督の長編第2作目。

女性だけの探検隊が地図もない洞窟に閉じ込められ、闇の中で出口を求めて迷走、やがて尋常ならざる恐怖に支配されていくさまを描く。
 冒険好きのサラは、一年前の交通事故で愛する夫と娘を失ったショックからいまだ立ち直れずにいた。

そんな彼女を励まそうと、友人たちが冒険旅行に誘う。

リーダーのジュノが企画したのはアメリカのアパラチア山脈奥地の地下洞窟探検。参加したのはサラとジュノを含め女性ばかりの6人。

ロープを伝って穴の中へと降りていく一行。最初は順調だったが、突然の崩落事故で出口をふさがれてしまう。

さらに悪いことに、功名心にはやるジュノは皆に内緒で前人未踏の洞窟を選んでいたのだった。

地図もなく、捜索隊も期待できないことを知った彼女たちは、別の出口を見つけるため迷路の中を進んでいくのだったが…。



★★★★★★☆☆☆☆

ガーン ジャンルがどれなのかよくわからない映画ですね。

新作ということでジャンル分けはされていませんでしたが(モンスター)とありました。

モンスター?えっ?ホラーじゃあないの?

えっ?サスペンスなの?冒険ものなの??

と、かなりステレオタイプのお得な映画ではあります。

が・・見終わったあとなにか残ります。

そんな軽い映画でもなく、

言いようのない後味の悪さ・・

これをむりやりホラー映画としたならば、

私は怖い映画には後味の悪さか笑いを求めています。

見てスカッとする笑えるありえないホラーの世界と、

見終わった後ある意味サスペンスであり心の暗い泉に波紋を残す世界と。

サスペンスでホラーの世界でありながら嫌な後味を残す究極の名作は「激突!」

あのあと主人公はどうやって帰るのか?

安堵の裏に血のりのついたタンクローリーの残骸・・

こういう後味が好きですね。

そこまで高尚な映画ではありませんが、

このまとまりのない本作も世界は近いものがあります。

さらに人間のいやな部分が試されるように見られて非常に暗い。

そこを引っ張りすぎたおかげで、

モンスターホラーのお化け屋敷の楽しさは半減します。

エンディングが気に入らない人が多いと思う。

しかし私はこのエンディングで安っぽい見世物冒険映画を、

人間関係の泥沼から救いの洞窟に開き直り閉じこもる強さと弱さが気に入りました。

シックスセンスのような演出ですが、

それが心の救いになっているだけで霊体に導かれる安堵感とはまた違う。

その違いの新しさがまた後味の悪さにつながりよいと思いました。

描いている精神世界は、

戦争中の兵士のようです。

誤解から生まれる恐怖、

仲間と思っていた友達が身の危険が及ぶと何を考えてるかわからない。

モンスターは単なるきっかけであり、

救済は自分の心の中だけでしかないのです。

そのわりには点は低いのですが、

やはり暗すぎる内容と(画面の暗さはおいておいて)

友人関係の壊れるきっかけが曖昧で説明不足ということ、

そしてあんまり好きな題材ではないから・・

「激突!」などはモンスター(車)対主人公ですから戦ったという安堵感がある。

これはちょっと・・ヘビーです。

女ばかりが洞窟探検というアイデアは目新しく脚本においても必然性を感じました。

主人公の勝手な行動から全てが始まったというのもホラー映画のお約束。

自己救済のためには他人を踏み台にしてもかまわない。

この世界は戦時下か女性オンリーでなければ難しい。

一番似ている世界は「CUBE」と思いますよ。

あの虚脱感と後味の悪さや人間のエゴに興味があれば見られます。

R指定ということですが、

演出が早すぎて画面も暗いので、

ゾンビ映画に比べればたいしたことはない。

あと、

冒険映画の王道、

昔の「地底探検」とかと合わせて見るとまた面白い。


GOAL! ゴール!

GOAL! ゴール! 2005 アメリカ/イギリス


少年の夢は、みんなの夢になる。

GOAL! STEP1 イングランド・プレミアリーグの誓い スタンダード・エディション/クノ・ベッカー
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


監督: ダニー・キャノン
製作: マット・バーレル
マーク・ハッファム
マイク・ジェフリーズ
製作総指揮: ローレンス・ベンダー
ピーター・ハージテイ
原案: マイク・ジェフリーズ
脚本: マイク・ジェフリーズ
エイドリアン・ブッチャート
ディック・クレメント
イアン・ラ・フレネ
撮影: マイケル・バレット
音楽: グレーム・レヴェル
ジョエル・キャドバリー
 
出演: クノ・ベッカー サンティアゴ・ムネス
スティーヴン・ディレイン グレン・フォイ
アンナ・フリエル ロズ・ハーミソン
アレッサンドロ・ニヴォラ ガバン・ハリス
マーセル・ユーレス エリク・ドーンヘルム
ショーン・パートウィー バリー・ランキン
トニー・プラナ ハーマン・ムネス
ミリアム・コロン メルセデス
デヴィッド・ベッカム
ラウール・ゴンサレス
ジネディーヌ・ジダン
アラン・シアラー
スティーヴン・ジェラード


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 FIFA(国際サッカー連盟)が製作を強力にサポートしたことでも大いに注目を集めたサッカー映画。
本作は全3部作の第1部。メキシコ生まれのサッカー少年が、プロでの成功を夢みてイングランド・プレミアリーグの名門チーム、ニューカッスル・ユナイテッドで奮闘する姿を描く。
ヨーロッパ・チャンピオンズリーグを舞台とした第2部、ワールドカップでの戦いを描く第3部へと続く。
ベッカムやジダン、ラウールといった現役スーパースターも多数登場。
 メキシコの貧しい家庭に生まれた少年サンティアゴ。家族と共に米国ロサンゼルスへと移住した彼は、次第に大好きなサッカーの才能を開花させていく。
やがて20歳になったサンティアゴは、ニューカッスルのスカウトの目に留まり、父親の反対を押し切り、単身英国へと渡る。
しかし、なんとかニューカッスルの練習生となったサンティアゴだったが、そんな彼の前には数々の試練が待ち受けていた…。



★★★★★☆☆☆☆☆

シラー レンタルでもいいやと劇場上映を見送った作品、
劇場で見ればよかったと後悔させるほどではなかった・・
サッカー大好きなので2006年はほとんど映画を見ていません。
2007年初頭に見る映画もサッカー映画になりましたが・・
ストーリーはスポ根ものの王道であり、
泣かされてもいいかなと少々期待もしたのですが・・
スポ根ものは苦手なのであまり見ません。
しかしお決まりでも「ルディ」や「ロッキー」は感動した。
その感動がなぜ味わえないのだろうか・・
自分で見終わったあと答えを探しました。

アイドル不在のスポーツ映画には共感できない。
このアイドルというのはベッカムやジダンやラウールではありません。
主人公の夢のきっかけです。
どんな有名なサッカー選手でも幼いころにアイドルだった選手がいるのです。
中には自分が目標とか言う選手もいるかもしれませんが、
ほとんどのサッカー、スポーツ選手にはそれがいた。
脚本の邪魔ならば映像で具現化しなくてもいいから、
夢のきっかけとして演出されれば共感できたのです。
サッカーが好きだから。
これだけでは弱い。
なぜ好きになったのか。
貧困からの脱出と有名になりたかった。
これもロナウジーニョの自伝のほうが感動できるだろうし、
主人公が演じているのはマラドーナの時代ではなく、
ベッカムがレアルにいる今の時代なのです。
だからとってつけたように感じて共感できなかった。
もちろん貧困からサッカーを始め成功した選手も実在しますが、
そのうわべだけを脚本にしてしまったような感はあります。

駐車場に並ぶ高級車もディスコで酔うスター選手もうわべだけは合っています。
ここにレアルの選手をゲスト出演させるならば、
主人公にそんなスター選手に憧れていた遠い昔も書いてほしかったなぁ・・
そしてこの見方によればカンナバーロ似の愛嬌ある主人公の魅力が、
まったく生かされていないから・・
万能選手になってしまっている。
南米出身ということでドリブラーでは安直。
でも許せるかなと見ていたんですが・・万能すぎ!
魅力とは欠点も含めて魅力なのに。

この作品の見方をはじめから代理人の目で見ました。
代理人役の俳優さんは初めて見ましたがよいです。
アル・パチーノ似でありフランスの皇帝プラティ似でもある。
2でまた新しい代理人(ジェフリー・ラッシュ似だけど違うのか??)ともめそうです。
この代理人が主人公の夢を具現化しています。
だからアイドルはいらないのかもしれませんが・・
それにしても代理人の夢物語の映画ではありませんから。

ちなみに私はイタリアセリエファンでありスペインではバルセロナ。
プレミアには興味がないので、
この映画をきっかけにプレミアにも興味が持てたらと思っていたのですが・・
FIFA公認ということでサッカーの宣伝になればいいけれど、
なんか昔のサッカー選手のサクセスストーリーを映画のために借りて、
今の映像に合成したような感じでした・・
まずは製作側に本当にサッカーが好きな人を使ってほしい。

2での期待はありふれていますが、
ライバルを登場させてほしいですね。
同じポジションで争うということがサッカー選手にはつきもの。
それの前触れに1ではせめて何が得意とかは描くべきでした。
そして代理人がもうひとり登場しますから、
移籍問題がありそうですね。
サッカーが好きだから始めたのだからサッカーが好きだから終わる。
これがたぶん3以降でしょう・・
中田英寿みたいなストーリーですね。
ジダンも中田も出るらしいし・・
こういうのだけを期待して見てみようかなと割り切って(苦笑)

2007年

賀正おめでとうございます!!


v(^-^)v今年もよろしくお願いします!

セブンソード

セブンソード 2005 香港/中国

SEVEN SWORDS

七剣


最強の英雄(ヒーロー)伝説、7人分の衝撃。

セブンソード (期間限定)
¥1,286


監督: ツイ・ハーク
アクション監督: ラウ・カーリョン
製作: リー・ジョウイ
マー・ジョンジュン
パン・ジージョン
ツイ・ハーク
製作総指揮: レイモンド・ウォン
ホン・ボンチュル
チャン・ヨン
原作: リャン・ユーシェン 『七剣下天山』
脚本: ツイ・ハーク
チェン・チーシン
チュン・ティンナム
撮影: キョン・クォッマン
音楽: 川井憲次
武術指導: トン・ワイ
ホン・ヤンヤン
 
出演: レオン・ライ ヤン・ユンツォン
ドニー・イェン チュウ・チャオナン
チャーリー・ヤン ウー・ユエンイン
スン・ホンレイ フォンフォリェンチョン
ルー・イー ハン・ジィパン
キム・ソヨン リュイジュ
ラウ・カーリョン フー・チンジュ (特別出演)
チャン・チンチュー リィウ・ユィファン (特別紹介)
ダンカン・チョウ ムーラン (特別紹介)
タイ・リーウー シン・ロンヅ (特別紹介)
パイ・ピアオ
チー・クワンチュン
ホアン・ペン
マイケル・ウォン (友情出演)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズのツイ・ハーク監督が、中国、香港、台湾の人気俳優を贅沢に起用し壮大なスケールで描く武侠アクション巨編。

中国を代表する武侠小説の大家、リャン・ユーシェンのベストセラー『七剣下天山』を基に、清軍の蛮行を阻止するため立ち上がった7人の剣士の活躍を描く。
 1660年、清王朝建国後の中国。

満州人の清朝は漢族の明朝の滅亡を図り、“禁武令”を発して武術の覚えある者を次々と死罪に処していった。

清朝の冷酷無比な圧政に、かつて明朝で処刑人を務めていた武術の達人・傳青主が立ち上がる。彼は青年剣士の韓志邦と女侠の武元英を伴い、伝説の刀匠・晴明大師が住むという神秘の山“天山”へと向かう。

傳青主の救援の要請に応え、晴明大師は4人の偉大な弟子、楚昭南、楊曇、穆郎、辛龍子を特別な七つの剣とともに送り出す。こうして、4人の弟子に傅青主ら3人を加えた“七剣”が誕生、清軍に戦いを挑むのだった。




★★★★★☆☆☆☆☆

メラメラ 私アジア映画はほとんど観ないんですが、

中国、中華映画は好きなんですよ。

ジャンルにもよるけれど、

ワイヤーを使ったアクションや冒険ものが多いから。

それと三国志に代表される中国の歴史ものが好きだから。

三国志好きは自分でも相当なものだったと思います・・

今では漢字で書けと言われれば思い出せない難解な名前や地名を、

よくまあ夢中になってたころは覚えていましたねぇ・・

三国志は原本を探しましたが曹操のファンでしたが面白くなく、

やはり後から出た三国志演義面白かったから売れたんだなぁと。

吉川さん陳さん、柴田さんのを読みました。

横山光輝の漫画も全巻読み、

蒼天も最後まで読めなかったけどほとんど読んでいます。

あと、ゲームもはまりましたね・・

同じく中国ものでは有名な

項羽と劉邦とか史記に孫子の兵法を説く孫子、

水滸伝も好きでした。

古くは西遊記とかね・・中国の歴史ものは面白い。

SFの要素があるから今で言うファンタジーアドベンチャー。

戦いもロードオブザリングなんかに出てくる武器が出てきたり、

戦国ファン歴史ファンにはたまらない中国もの


今回は特に中国のスピルバーグといわれる(昔はジョン・ウーがそう言われた・・)

ツイ・ハーク監督作(といっても他の作品は記憶にないのですが・・)

さあ面白楽しい冒険SFが見られるぞ~とワクワク。

しかし・・無理やりだったなぁ・・

上映時間はわりと長いのにそれでも描ききれていない。

説明不足はロールプレイングのお約束で仕方がないのですが、

前半の説明が長すぎるのと後半の説明がなさすぎること、

そして大きな鍵を握るサスペンスとしても面白い、

内通者が誰なのかをひっぱるにせよ、

あまり本線には関係がなかったりといまいち編集に荒さがあります。

やはりここらは本家本元のスピルバーグのようなハリウッド冒険映画が上。

けれどもお話自体は単純なわりに結構面白く進むので

わかっていても観続けられる。

後半なんかもろインディジョーンズなのですよ。

洞窟やアジトの狭い場所での曲芸は面白いし、

あと・・7つの剣が揃う理由や集まる意味も本当に曖昧であんまり考えることはない。

ここらはたぶんテレビシリーズのような原作があって噛み砕いて説明し、

続き物として成功したのでしょう。

1本の映画で一気に見せるとなれば観客も見方を変えねばなりません。

突っ込みながら楽しむ

これですよね。

HEROのような精神論哲学論の映像映画は合いませんでしたが、

これは割と面白かったなぁ。

中途半端で(苦笑)

そこが中国映画のいいところ。

ちなみに俳優さんでちょっと気になる人を見つけましたので・・

大好きなサッカーの玉田選手にちょい似(マッチ似と言えば古いか)なんですが・・

しかしよく似た顔が多いからまずそれがややこしかったなぁ。

DVDもお安いのでレンタルしてよければ買って何度か観れば面白いかも。

しばらくしてまた見てみようかなぁとも思うので・・




han

めりーくりすます!


xmas  


クリスマスに観たい映画を選んでみました。

今回は家族でも見られて暖かくなれる作品を・・


ポーラー・エクスプレス (期間限定)
¥1,071

意外と面白く大人も楽しめるピーターパンSF。

バック・トゥ・ザ・フューチャーが好きな人も・・

素晴らしき哉、人生〈特別版〉
 
¥3,121
Amazon.co.jp
映画好きで観たことがない人はいないとは思いますが・・
見てなければかなり新鮮。
見ててもこれはもう定番。



ALWAYS 三丁目の夕日 (通常版)
¥2,850


最後のほうでよき時代のクリスマスが泣けます。



新たな年へ向かうラストがいい。

ダークネス

ダークネス  2002 スペイン/アメリカ

DARKNESS





ひとり足りない。

アミューズソフトエンタテインメント
ダークネス

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


監督: ジャウマ・バラゲロ
製作: フリオ・フェルナンデス
ブライアン・ユズナ
製作総指揮: カルロス・フェルナンデス
ガイ・J・ルーサン
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
脚本: ジャウマ・バラゲロ
フェルナンド・デ・フェリペ
撮影: シャビ・ヒメネス
音楽: カルレス・カセス
 
出演: アンナ・パキン レジーナ
レナ・オリン メアリー
イアン・グレン マーク
ジャンカルロ・ジャンニーニ アルベルト
フェレ・マルティネス カルロス
ステファン・エンキスト ポール


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 「ネイムレス 無名恐怖」で鮮烈なデビューを飾ったスペインの新鋭ジャウマ・バラゲロ監督が手掛けるミステリー・ホラー。
父の療養のため静かな家に越してきた家族が、やがて家の内部で起る奇怪な現象に晒され恐怖に陥る姿を“闇”の持つ怖さに焦点を当て描く。
主演は「ピアノ・レッスン」のアンナ・パキン。共演に「蜘蛛女」のレナ・オリン。
 レジーナの一家は神経症を患う父マークの療養のため、アメリカからスペインの郊外へと引っ越してきた。
この町はかつてマークが生まれ育った場所で、祖父アルベルトもこの地で医師として働いている。一家は、緑に囲まれた静かな家で楽しい生活を迎えようとしていた。
だがやがて、家の中で原因不明の停電をはじめ怪異な現象が度々発生するようになり、幼い弟ポールは怯え、マークも情緒不安定になっていく。
原因がこの家にあると感じたレジーナは調べを進めていくうち、40年前の皆既日蝕の日に7人の子供が失踪したという事件に行き着くのだったが…。




★★★★☆☆☆☆☆☆
むっ 惜しい映画かな・・
どちらかといえば「シックスセンス」のような面白さにもできたのに、
製作側が真面目にとらえすぎかな?
同じスペイン映画ということで「アザーズ」を超える驚愕の・・とか宣伝されてましたが、
あの日本版の宣伝は本当にいつもいつもばからしい。
どの映画もですがすぐわかってしまう言葉を持ってきています・・
(ひとり足りない)これはまずいでしょう。
もう最初からオチがわかってしまうではありませんか。
製作側としては練りに練ったサスペンスホラーを作り、
びっくりさせてやろうかと思っているのに(苦笑)
7人の子供が失踪したったひとりが生還。
これで主役であるのは誰なのか、
さらわれるべき予定であった置き忘れは誰なのかがわかります。
でもそういう見方で最初から見ていったほうが割り切れて面白いかも。
本当は主役ではないかわいい子供は苦労して選んだのでしょう。
アンナ・パキンより目立っていました(爆)
その彼女と恋仲になるであろう青年が同じくスペイン映画の、
オープン・ユア・アイズの主役の親友役です。
だからどこかで見たような顔がそろっているし、
脚本も面白いのだけれども真面目すぎてテンポが悪い。
最初のほうは7人の子供に合わせてか一週間を区切り、
月曜火曜と淡々と起きる事件を描いているのですが、
「セブン」のようなメリハリのあるテンポがないので、
読んでいるような感覚でした。
まさに同じスペインのアレハンドロ・ルメナールのアザースとは緩急が違う。
惜しい。
オカルトホラーなのですが、
そのオカルトの恐ろしさがあまり描けていなかったと思いました。
ここらはイタリアホラーのほうが怖い。
気に入ったのは最後の運転手は誰だ?という演出。
あれはホラー映画の続編作りにさせるためによくある手なのですが、
それでもおかしいけれど怖さがなかった。
ぞっとさせなきゃ・・
サブリミナントというのかな?
あの技法をあまりに使いすぎているために、
そのぞっとする怖さは感じませんでした。
今何かが映った?と思わず確認したくなる演出がほしいです。
どちらかといえば怖い映像は確認するほうです。
しないままだと映画の意図がわからないし怖いから(苦笑)

とりあえず怖くはないホラーですが、
怖がりたい人は一人で暗くして見てください。
出演者ではお父さん中心で見ることをお勧め。

ALWAYS 三丁目の夕日

ALWAYS 三丁目の夕日  2005 日本


携帯もパソコンもTVもなかったのに、
どうしてあんなに楽しかったのだろう。

バップ
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版
2005『ALWAYS 三丁目の夕日』製作委員会
「ALWAYS 三丁目の夕日」夕日町オフィシャルガイド
山本 甲士, 西岸 良平
ALWAYS 三丁目の夕日〈1〉

監督: 山崎貴
製作: 高田真治
亀井修
島谷能成
平井文宏
島本雄二
西垣慎一郎
中村仁
島村達雄
高野力
プロデューサー: 安藤親広
高橋望
守屋圭一郎
エグゼクティブプロデューサー: 阿部秀司
奥田誠治
原作: 西岸良平 『三丁目の夕日』(小学館ビッグコミックオリジナル連載)
脚本: 山崎貴
古沢良太
撮影: 柴崎幸三
美術: 上條安里
編集: 宮島竜治
音楽: 佐藤直紀
主題歌: D-51 『ALWAYS』
VFX: 山崎貴
VFXディレクター: 渋谷紀世子
音響効果: 柴崎憲治
照明: 水野研一
装飾: 龍田哲児
録音: 鶴巻仁
助監督: 川村直紀
 
出演: 吉岡秀隆 茶川竜之介
堤真一 鈴木則文
小雪 石崎ヒロミ
堀北真希 星野六子
三浦友和 宅間史郎 (特別出演)
もたいまさこ 大田キン
薬師丸ひろ子 鈴木トモエ
須賀健太 古行淳之介
小清水一揮 鈴木一平
マギー 精肉店・丸山
温水洋一 自転車屋・吉田
小日向文世 川渕康成
木村祐一 電気屋
ピエール瀧 氷屋
神戸浩 郵便配達
飯田基祐 中島巡査
麻木久仁子 宅間の妻
奥貫薫 古行和子
石丸謙二郎 静夫
松尾貴史 不動産屋
小木茂光 秘書・佐竹
益岡徹 劇場支配人


西岸良平の人気コミック『三丁目の夕日』を映画化した人情ストーリー。

誰もが明るい未来を信じていた昭和30年代の東京下町を舞台に、個性豊かな人々が織りなす心温まる人間模様を綴る。

広大なロケセットに加え、「ジュブナイル」「Returner リターナー」の山崎貴監督が得意のVFX技術を駆使し、当時の街並み・風俗をリアルに再現。
 昭和33年、東京下町の夕日町三丁目。ある日、鈴木則文が営む自動車修理工場・鈴木オートに、集団就職で上京した六子がやってくる。

しかし、思い描いていたイメージとのギャップに、少しがっかりした様子。

その鈴木オートの向かいにある駄菓子屋の店主で、しがない小説家の茶川竜之介。

彼はひょんなことから、一杯飲み屋のおかみ・ヒロミのもとに連れてこられた身寄りのない少年・淳之介の世話をすることになるのだが…。




日本アカデミー賞
作品賞
主演男優賞 吉岡秀隆
助演男優賞 堤真一
助演女優賞 薬師丸ひろ子
監督賞 山崎貴
脚本賞 山崎貴
古沢良太
音楽賞 佐藤直紀
撮影賞 柴崎幸三
照明賞 水野研一
美術賞 上條安里
録音賞 鶴巻仁
編集賞 宮島竜治
新人俳優賞 堀北真希


★★★★★★★★★☆

キラキラ私、この監督さんの撮り方が大好きなんですよね

「リターナー」を観たときにびっくりして、

話はハリウッドのSF映画のおいしいとこをどんぶりにしたものだけど、

撮り方までもうスピルバーグ映画を観てるようで、

(パクリであろうと今の日本映画でこれだけの規模の映画を撮れるのは他にいない)

と、感心していましたからDVDも買いましたよ(金城武のファンというのもあるが・・)


「Alweys三丁目の夕日」の原作が人気連載漫画というのは知っていましたが、

読んだことがなかったので原作を詳しくは知りません。

たぶん連載漫画だろうなぁと、

この作品を見てて唯一それが気になったマイナスです。

ひとつひとつのエピソードがブツ切りになってるので、

感動が長くは続かないわけです。

しかしそれも原作に忠実な映画だからかもしれません。

邦画にこんな高得点をつけてもよいのか(苦笑)

私は昭和33年に東京にいていないし、

まずその時代に地球にいません(爆)

いわゆる団塊の世代の人らの子供時代なのかなぁ?

いい時代だったんだなぁともう観るほうは想像するしかない。

この年代(50過ぎですか)に近い人に話を聞きますと、

(あんなものではない、あれは想像している)と言いました。

ということはと調べてみればこの山崎監督は一回りくらい若く、

原作の西岸良平氏がまんまこの少年であるのに対し、

そこにファンタジックな感傷やら希望を描いているわけです。

私はそこが気に入りました。

西岸さんのリアルタイムであろう時代の少年誌を観るなら、

昔の白黒映画を観ればいい

しかし平成の今カラーで白黒の時代をリアルタイムではない人が作品化することで、

貧乏くささや生活っぽさが感じられない。

そこが気に入らない人もいると思うけれど、

私は今の情が薄れた時代にはわからせる意味でもこういう方法でいいと思います。


ある意味「鎌田行進曲」のようでもあるし「松竹新喜劇」のようでもあるし、

男はつらいよ」のようなバタな人情劇なので、

観ていて恥ずかしくなるくらい先が読めてしまい、

それをまた期待して観ている自分がいるんです。

洋画のサスペンスやSFはどんでん返しがあるほうが面白いけど、

邦画の人情劇に先が読めるような紙芝居のような暖かさを期待してもよいのでは・・

泣き笑いといいますが、

私は普通は感動しないようなところからウルウルきていました(苦笑)

テレビがやってきてみんなが一体化するシーン、

「ティンカップ」を思い出した時代錯誤なシーンです。

なんであのシーンに感動したのか。

テレビは壊れ東大出の若者は修理できない。


戦争で家族を亡くした医者がほろ酔いで帰り道に夢を見る。

目覚めれば夢だったことに気づいた夢の家族・・


子供が駄菓子屋で引くクジはスカばかりだと指摘され、

本当に裏でスカと書いている・・


冷蔵庫がやってきて捨てられた製氷庫(っていうのかな?)が道の片隅に・・


もうね、

ブラックジョークが交差して笑えないところと、

おかしくて笑えるところと、

泣かせる組み立てがほんとに紙芝居のようによくできてるんです。


泣かせるだけじゃあないところがいいですね。


泣かせるところは意外性もなく読めてしまうんだけれど、

それを期待して一緒に応援している自分がいる・・


泣かせるシーンは伏せておきますね。


親子愛住人愛男女の愛といろいろあるけれど、

とくにツボにはまったのは小雪にプレゼントをあげるシーンです。

ちょっと小雪のセリフがかっこいいから覚えたくなるくらい。


今の時代に忘れかけてるもの、

それを懐古主義という言葉だけで片付けられない。

そういう時代を知らないから、

そういう時代に戻ろうじゃないか・・

それは街並や乗り物や風景ではなく、

普遍的なもの。




Returner/リターナー


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